シャクリの基本|ワンピッチジャークのやり方
エギングのシャクリの基本を、ワンピッチジャークの手順から整理します。「シャクって、止めて、沈める」がなぜ大事なのか、フォールが本番である理由、初心者がやりがちな失敗まで。

エギングの動画を見ると、みんな竿を忙しく動かしていて難しそうに見えます。でも、基本の形はシンプルです。
結論から言うと、覚えるのは「シャクって、止めて、沈める」の繰り返しだけ。イカがエギを抱くのは、シャクっている最中よりも、止めて沈めている間(フォール)のことが多いとされています。だからシャクリは「動かす技術」というより、「止めるための準備」くらいに考えると分かりやすいです。
その基本形として、ワンピッチジャークを1つ覚えれば十分です。
対象は、エギングを始めたばかりで、シャクリの基本形を知りたい人です。
この記事で分かること
- シャクリが何のためにあるのか
- ワンピッチジャークの具体的な手順
- フォールが「本番」である理由
- 初心者がやりがちな失敗3つ
タックルの話はこちらにまとめています。
シャクリって、何のため?
シャクリは、エギを跳ね上げて「逃げるエビ」のように見せ、イカの注意を引くための動作です。
ただし、イカが実際にエギを抱くのは、跳ね上がった瞬間ではなく、そのあと沈んでいく間や、止まっている間が中心です。シャクリで「見せて」、フォールで「抱かせる」。この役割分担を頭に入れておくと、動きに意味が出てきます。
つまり、シャクリっぱなしは逆効果になりやすい、ということです。
まずは「着底」と「糸フケ取り」
シャクリの前に、準備が2つあります。
- エギを投げて、底まで沈める(着底を取る)
- 糸フケ(ラインのたるみ)を巻き取って、ラインをまっすぐにしておく
着底が分からないままシャクり始めると、自分がどの深さを探っているのか分からなくなります。まず底を取る。これがエギングの出発点です。
糸フケ取りで1つ注意。ラインをピンと張りすぎると、エギを底でズルズル引いてしまい、根掛かりの原因になります。張りすぎず、たるみを取りきるくらいが目安です。その状態で、まず軽く穂先を上げるようにしてエギを底から離し、それからシャクリに入ります。
ワンピッチジャークの手順
ワンピッチジャークは、「1回のシャクリに対して、リールを1回転巻く」シャクリ方です。手順はこうなります。
- 竿をシャッと1回シャクる(エギが跳ね上がる)
- シャクリの動きに合わせて、リールを1回転巻く
- これを同じリズムで繰り返す
- 数回シャクったら、竿を止めてフォールに入る
コツは「巻きながらシャクる」のではなく、「シャクリの動作でリールを巻く」イメージにすることです。シマノの初心者向け解説でも、このイメージで説明されています。
最初はゆったりしたリズムで形を覚えて、慣れてきたら少しずつ速くしていきます。連続でシャクる回数は、まずは数回から5回くらいまでを目安に。回数が多いほどエギの移動距離が長くなるので、むやみに増やす必要はありません。
泳ぐ層を大きく変えたくないときは、竿を横方向にシャクる方法もあります。最初は縦の基本形だけで大丈夫です。
フォールが本番
シャクリが終わったら、ここからが本番です。
- 竿を止めて、それ以上動かさない
- 糸フケは巻き取っておき、穂先をブレさせない
- ラインは「張らず、緩めず」の状態でエギを沈めていく
フォールの最中にエギがピクッと動くと、イカは警戒して抱いてきません。だからシャクリ後のフォールでは、ラインの張り具合を一定に保ちながら、静かに沈めるのが大事です。
アタリが出るのも、この沈んでいる間です。ラインの動きや穂先の変化を見ておく時間だと思ってください。
ここまでの要点
- シャクリは「見せる」動作、イカが抱くのはフォールの間
- ワンピッチジャークは「1シャクリ=リール1巻き」のリズム
- シャクる回数より、止めて沈める時間を作ることが大事
初心者がやりがちな失敗3つ
- シャクリっぱなしで、フォールがない: イカが抱く「間」を作れていない状態です。シャクる回数より、止める時間を大事にしてください。
- 力を入れすぎる: 大きく激しく動かせば釣れる、というものではありません。エギが暴れすぎると、かえってイカが警戒します。
- 糸フケだらけでシャクる: たるんだラインではエギがちゃんと動かず、アタリも分かりません。まず糸フケを取ってから、が基本です。
どれも、最初はみんなやります。失敗というより、順番に直していくポイントだと思ってください。
練習する前に確認したいこと
- ✓ 着底を取ってからシャクリ始めているか
- ✓ 「1シャクリ1巻き」のリズムをゆっくり確認したか
- ✓ シャクったあと、止めて沈める時間を作っているか
よくある疑問
Q. 何回シャクればいいですか?
A. 決まった正解はありません。基本の形は「数回シャクって、フォール」。それを繰り返します。その日のイカの反応を見ながら、回数やフォールの長さを少しずつ変えていくのが調整の仕方です。
Q. シャクリは強い方がいいですか?
A. 強さより、リズムと「止めること」が大事です。最初は軽く、形が崩れない範囲で十分です。強いシャクリは、基本の形ができてからの話にしてください。
まとめ:こんな人に向いている
- エギングを始めたばかりで、シャクリ方が分からない人
- 動画を見ても動きがイメージできない人
- シャクっているのに釣れない、と感じている人
シャクリは、派手な技術競争の場所じゃありません。「シャクって、止めて、沈める」。この地味な繰り返しを丁寧にできるかどうかが、結局いちばん効いてきます。
この記事を書いた人
しょう — エギングの釣行記とタックル・テクニックを発信しています。詳しくはプロフィールをご覧ください。




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