FGノットの結び方|初心者がつまずくポイント
FGノットの結び方を、ダイワ公式の初心者向け解説の手順に沿って整理します。編み込み12〜13回、仮止め、濡らして締め込む、ハーフヒッチで固める仕上げまで。初心者がつまずくポイントもあわせて。

PEラインとリーダーの結束、最初に立ちはだかる壁がFGノットです。動画を見ても指が追いつかなくて、「自分には無理かも」と思った人もいるはずです。
結論から言うと、FGノットは手順が決まった「型」なので、つまずく場所もだいたい決まっています。編み目を重ねないこと、締め込みをしっかりやること。この2つを押さえれば、形は安定してきます。
この記事は、ダイワ公式の初心者向け解説に載っている手順に沿って、流れとつまずきポイントを整理したものです。
対象は、PEラインとリーダーを初めてFGノットで結ぼうとしている人です。
この記事で分かること
- FGノットがエギングで使われる理由
- 手順全体の流れ(5段階)
- 締め込みが一番大事な理由
- 初心者がつまずくポイントと、その直し方
リーダーも含めたタックル一式の話はこちらにまとめています。
FGノットって、なぜ使うの?
FGノットが選ばれる理由は、結び目が小さく仕上がることです。
PEラインをリーダーに編み付けていく結束なので、結び目に大きなコブができません。キャストのときにガイドへの引っかかりが少なく、結束部をリールに巻き込んで使うエギングのスタイルに合っています。
逆に言えば、編み付けの摩擦で止めている結束なので、編み込みと締め込みが甘いと、すっぽ抜けの原因になります。ここがFGノットの一番の注意点です。
手順は大きく5段階
まず全体の流れを頭に入れてください。細かい指の動きは、この流れの中で覚える方が早いです。
- PEラインをリーダーに編み込む
- ハーフヒッチで仮止めする
- 濡らして、しっかり締め込む
- ハーフヒッチを重ねて固める
- 端を処理して仕上げる
メーカーの解説によって編み込み回数などの目安は多少違います。この記事では、ダイワ公式の初心者向け解説の回数で紹介します。
編み込みの手順

編み込みは、PEラインで作った輪の中にリーダーを通しながら、PEをリーダーへ巻き付けていく作業です。ダイワの公式解説では、指にPEを絡めて三角形を作る方法が紹介されています。
- PEラインを人差し指に5回ほど絡める
- 親指に1回引っ掛けて、小指に5回ほど絡める
- 親指から外して、PEの三角形を作る
- 三角形にリーダーを下から通す
- 通すたびに三角形をひねり、リーダーにPEラインを12〜13回巻き付けていく

ここで大事なのは、巻き付けたPE同士が重ならないようにすることです。編み目が重なると締め込みが均一にかからず、強度が安定しません。
最初は指の動きがぎこちなくて当然です。回数をこなすより、1回1回の編み目がきれいに並んでいるかを見ながら進めてください。
締め込みが一番大事

編み込みが終わったら、ここが正念場です。FGノットの出来は、締め込みで決まります。
- 切れている方のPEラインで、本線とリーダーを一緒に1回ハーフヒッチして仮止めする(巻き付けたPEと重ならない位置で)
- 編み込み部分をツバで濡らす
- PEラインの端糸を歯で咥え、本線とリーダーを両手に巻き付けて締め上げる

濡らすのは、締め込むときの摩擦熱でPEラインが傷むのを防ぐためです。乾いたまま強く締めるのは避けてください。
締め込みが弱いと、釣りの最中に編み目が少しずつずれて、最後はすっぽ抜けてしまいます。「形ができているか」より「締め上がっているか」を優先して確認してください。
ここまでの要点
- FGノットは「編み込む→仮止め→締め込む→固める→仕上げ」の5段階
- 編み目は重ねない(ダイワ公式解説では巻き付け12〜13回)
- すっぽ抜けを防ぐ決め手は、濡らしてからの締め込み
固める・仕上げる手順

締め込みができたら、形を固めて仕上げます。ここもダイワ公式解説の手順です。
- 再びハーフヒッチを、重ならないように5回ほど繰り返す
- リーダーを、ぎりぎりのところでカットする
- リーダーの切り口にできる段差へ、PEラインでハーフヒッチを3回ほど編み込む(段差がガイドに当たらないようにするため)
- 最後に糸を2回通してしっかり締め込み、PEラインの端を5mmほど残してカットする

段差の処理を省くと、キャストのたびにガイドへ小さな衝撃がかかります。地味な工程ですが、ここまでがFGノット1セットだと思ってください。
失敗の出方で、原因の段階が分かる
結び直しても毎回同じ壊れ方をするなら、壊れ方そのものがヒントになります。どの段階で崩れているかを切り分けると、直す場所が1つに絞れます。
- 締め込んでいる途中で編み目がずれてほどける: 締め込みの力のかけ方が急すぎるか、編み目が重なって均一に締まっていない。濡らす工程と、編み目の並びを見直す
- 締め上がったのに、引っ張るとじわじわ抜けていく: 締め込み不足の典型です。形ではなく締め上がりを優先して、両手に巻き付けて締め直す
- 締め込みの瞬間にPEが切れる: 乾いたまま締めていないか、摩擦が一点に集中している。編み込み部分を濡らしてから、力を一気ではなく徐々にかける
- 結び目が太く、長くなってしまう: ハーフヒッチが編み目に重なっているか、編み目の間隔が広がりすぎている。重ねない位置取りを意識する
- キャストのたびにガイドへ当たる音がする: リーダーの切り口の段差処理が足りていない。段差を覆うハーフヒッチの工程を飛ばしていないか確認する
「なんとなく下手」で終わらせず、壊れ方から逆算する。これがFGノットの上達が早い人のやり方です。
初心者がつまずくポイント
つまずきやすいのは、このあたりです。
- 編み目が重なってしまう: 巻き付けのときに前後のPEが重なると、締め込みが均一にかかりません。1回ずつ位置を確認しながら進める
- ハーフヒッチを編み目に重ねてしまう: 仮止めも、その後の固めるハーフヒッチも、編み目と重ならない位置で結ぶのが公式解説の指定です
- 締め込みが弱い: 一番多い失敗です。濡らしてから、両手に巻き付けてしっかり締め上げる
- リーダーの切り口が長く残る: 段差が大きくなってガイドに当たりやすくなります。ぎりぎりで切って、段差はハーフヒッチで覆う
どれも「知らなかっただけ」で直るものばかりです。失敗したら、どの段階で崩れたかを見れば原因が分かります。
家で練習するなら、この順番で
FGノットは、釣り場で覚えるものではなく、家で体に覚えさせるものです。練習の組み立て方にも、ちょっとしたコツがあります。
- 最初は余ったPEとリーダーの切れ端でいいので、編み目が目で追えるくらいの太さの組み合わせで手順だけを覚える
- 1回結んだら、両端を引っ張って締め上がりを確認し、確認したら切って、また最初から結ぶ。「結んで、確かめて、切る」の繰り返しが一番効く
- 速く結ぶ練習は、手順を間違えなくなってから。焦ると、飛ばした工程がそのまま現場の失敗になる
- 苦手な段階だけを部分練習する。編み込みだけ、締め込みだけ、という具合に分けると、弱点が潰しやすい
現場で結び直しになるときは、風でラインが流されがちです。体で風を遮る向きに座って、膝の上で作業すると、家で練習した動きが再現しやすくなります。
結ぶ前に確認したいこと
- ✓ 編み目が重ならず、きれいに並んでいるか
- ✓ 締め込みの前に、編み込み部分を濡らしたか
- ✓ ハーフヒッチが編み目に重なっていないか
- ✓ リーダーの切り口の段差を、ハーフヒッチで覆ったか
- ✓ PEの端を5mmほど残して切ったか
よくある疑問
Q. 編み込みの回数は、何回が正解ですか?
A. メーカーの公式解説によって目安は多少違います。この記事で紹介したダイワの解説では12〜13回です。あちこちの回数を混ぜるより、まず1つの手順に固定して、その通りに結べるようになる方が安定します。
Q. 練習は釣り場でやってもいいですか?
A. できれば家で練習してください。釣り場は風もあって焦りも出ます。家で落ち着いて結べるようになっておくと、現場で結び直すときも慌てません。
Q. 結び目がガイドに当たって、キャストしにくいです。
A. リーダーの切り口の段差処理ができていないか、結び目自体が長くなっている可能性があります。段差をハーフヒッチで覆う工程と、編み目を重ねないことを見直してみてください。
Q. 結んだあと、自分で強さを確認する方法はありますか?
A. 両端を手に巻き付けて、締め込みのときと同じ方向にゆっくり引っ張ってみてください。編み目がずれたり、ほどけたりすれば締め込み不足です。その場で結び直せるのが家での確認の良さで、釣りの最中に気づくよりずっといいです。
Q. 現場で結び直すのがとにかく苦手です。
A. 現場が苦手な人ほど、家の練習量で差がつきます。あとは段取りの問題で、ハサミとリーダーを取り出しやすい場所に入れておく、座って落ち着ける場所で結ぶ、といった準備だけでも成功率は変わります。
まとめ:こんな人に向いている
- FGノットに初めて挑戦する人
- 結んでも、すっぽ抜けが不安な人
- どの段階で失敗しているか分からない人
FGノットは、覚えること自体は多くありません。「型」通りに進めて、締め込みだけは手を抜かない。それができれば、現場で困らない結束になります。
この記事を書いた人
しょう|エギングの釣行記とタックル・テクニックを発信しています。




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